又吉直樹 人間を読んで
こんにちわ!
だいすけです。
今日は又吉直樹さんの初長編小説「人間」を読みました。この作品は新聞に連載していたものを新聞社が本にまとめたものだそうです。
↓発刊記念のインタビュー
(インタビューから抜粋)
新聞で連載をして自分の形?(殻や限界)を破るため、毎回自分の斜め上を投稿して次の記事を書く時にまた考え自分の考えの範疇から超えることを意識していたそうです。
その話を聞いて、自分もなにか自分の殻を超えたい時持続して斜め上を意識していきたいの思った。
もくじ
1.あらすじ
2.メモしたところ
3.考えたこと
1.あらすじ
僕達は人間をやるのが下手だ。
38歳の誕生日に届いた、ある騒動の報せ。
何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待ち受けていたものとは?
初の長編小説にして代表作、誕生!!「変な話だが、自分が小説を書くことになるなんて想像もしていなかった子供の頃から、この物語の断片を無意識のうちに拾い集めていたような気がする」(又吉直樹)
第1章 上京してハウスでの出来事
第2章 芸人とコメンテーターとの出来事
第3章 沖縄で家族、親戚との集まり
まとめるとこの小説は青春を過ぎた青年の周りで起きる出来事の物語である。
登場するたくさんの「人間」はそれぞれの性格で物語を盛り上げる。主人公の人生を覗き見ている感じだ。
作者 :芸人・又吉直樹がネットで言われていること、芸人仲間が言われていることを自身の本を通してそれについて発言しているようにも取れる内容が含まれていた。また自身の経験を作中の人物に乗せて物語が進んでいくところがある。読書中芸人・又吉直樹の顔が浮かぶ場面が多くあった。この本から又吉直樹の思考に直に触れることが出来る。
2.メモしたところ
3.考えたこと
- 他者からの評価を聞くと不安になるけれど、すぐにそれを跳ね返したくなる。鑑賞する側が一切のストレスを感じず誰にでも作品が開かれているという状況は嘘なのだ。一見すると平等に感じるかもしれないけれど、鑑賞する側の意見が区別なく平等に扱われてしまうことを拒絶できないならば、作品にたどり着く過程で自分の肉体の強度や思考を可視化させなければならない
→→→これから、リハでも同じことが言えるのではないか?
リハに対してやる気がある人、やる気がない人は少なからずいる。前者からの言葉からは「おかげで、、」や「ありがとう」などの嬉しい言葉が出てくる。しかし後者では「私なんてやっても意味は無い…」など不満の声などが上がってくるだろう。セラピストがみんなに対して同じやる気で臨むことも大切だと思うけれど、相手からの応答がなければこちらもやる気をなくしてしまうのではないか。私の身近で置き換えてみると、相手に良かれと思って働いた行動が相手の望むことではなく、期待したリアクションではなかった時このような状況に陥るだろう。では、どのようにリハすることが一番いいことなのか。フラストレーションが溜まって自己破綻するのか、communicationをとらずラポールの形成を怠るのか。どちらも良いといいとは想像出来にくい。
- あいつら視野狭いよな?永山に嫉妬するくらいなら競争免除されてる金持ちとか殺しに行けばいいのにね。なんで自分たちと似たところから這い上がった奴にだけ過剰に反応するのかね?みっともない
→→→→私も自分の周りしか見えていなくて、自分の周りの人間がなにか自分がしていないことを行う時、羨ましく思ったりする。私の言動は自分の周りの中で起きてることを「全部知っておきたい」「頂上に立ちたい」と言っているようなもの。外を見渡せばそれが日常かもしれないのに。井の中の蛙だ。謙遜しすぎてもいけない気もするけれど、周りの中で半分より上にいるだけで調子乗ってる。広い視野で世界をみろ
そのために世界を見たのではないか。
広い視野。課題だ。
- 自分がやりたいことって本当に自分のものかなって空しくなることがある。誰かが考案した仕組みのなかで動いてるだけで必要とされていない。この衝動さえも誰かの誘導じゃないかって。
→→→私は誰かが考案した仕組みの中で動いているだけは必要とされていないとは思わない。仕組みを考えた人は凄いけれど、整った環境の中で動いてる人は多数で。労働者と雇い主の関係で考えるなら労働者の努力と雇い主の運営スキルで営業は成り立っていると信じているから。
- 誰かを嘲笑する行為を高尚なもののように押し付けといて、そこを指摘されたら、いやいや、僕みたいなくだらないものの言うことでむきにならなくて、って立場を都合よく変えたりするのが、せこくて嫌いやねん。
→→→言われてみれば大学の教授とかに自分でやってる気がする。これを受けてこれからはやらない自分でありたい
- 自分の思い通りにならないことが人生にあると受け入れることは怠慢なのだろうか。恋愛とか夢なんてほとんどそうだろう。疑問なのは、そこまでの情熱や気概があるなら、なぜそこにいるのか。なぜマイクを取りに行かないのか。その半身で刺しに行く態度に心を動かされることは無い。お手軽に力を持とうとすることが怠慢なのではないか。
→→お手軽に力を持とうとすることは怠慢だと思う。
少しの努力はするけれど、ある一定以上の基準からは辞めてしまう。これも大きく見れば怠慢であろう。
自分なんてと思って人生を受け入れることもする。積極性。これはどこに行っても必要だと思う。不格好でもいい。完璧に成功できなくてもいい。やる気を見せること。昨日の自分より今日の自分が少しでも成長出来ていれば人間として真っ当な生き方では無いだろうか。積み重ね。初志貫徹。しかし僕達は人間をやるのが下手だ。