小説を書こう 全うに生きた君③
〜あらすじ〜 15歳の時に起きた命の危機とは 声が出ない 力が入らない 何が起きているのか 前回を読んでない方は、まずこちらに目を通して下さい
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性格と運命
性格が前と後では変わってしまったと、昔からの友人は言う。
僕も以前と変わったと思う。
感謝の気持ちを持つようになった。
しかし、脳梗塞を経験したことは
大学の友人は、特に昔のことなんて気にしない。
昔からの知り合いも、特に気にしてはいないと思う。
周りから見たら、対して興味がないのだけれど、自分自身の身体だと、どうしてもそれが頭によぎる。
だからといって、何をして欲しいことは無い。
結局僕は僕だから。
以前の僕も僕。今の僕も僕。
どちらの僕が良かったのか、
断然今の僕。
僕は、脳梗塞をして良かった。
体調が、悪くなる時はごくたまにあるけど、手指の振戦はあるけど、体幹が弱くてバランスを崩し、立って靴下を履くのも難しい時はあるけど、良かった。
リハビリという仕事に出逢えたこと
今の大学の仲間と出逢えたこと
家族への感謝の気持ちを改めて感じれること
彼女に出逢えたこと
今あることの全てが、脳梗塞をしたことによって導かれている。
就職試験の面接でこんなことを聞かれた。
「脳梗塞を経験してトライアスロンができるように回復したのはどのような思いがあったのか」と
こんな想定してない予想外の質問だったけど、スラスラ言えたと振り返ってみて思う。
それは、
「脳梗塞をして、1度人生が終わったじゃないけど、脳梗塞をして第2の人生と思って、様々なことに挑戦したことが回復できた」
と答えたのを覚えている。
第2の人生
よく60後半で定年退職をした夫婦が田舎に引っ越して年金暮らしをする時、第2の人生という言葉を使うけれど、僕にとっての第2の人生は14.か15歳から始まった。
アニメの好きな僕は、異世界転生ものに憧れる
僕はそんな感じ。
これは運命。
僕の生命線は短い
これも運命。
どうせ死ぬなら、濃くて激動な人生を送りたい。
そしてみんなに感謝を伝えたい。
僕はみんなに支えられているから
最近読んだ本で地域包括ケアシステムの本を読んだ。
自宅で死ぬのも家族の助けが必要ってこと
感謝を伝えて、みんなを抱きしめたい
そして、彼女を抱きしめたい
好きな言葉の中でこんな言葉がある。 これで最後締めくくりたい。
「時間は有限、使い方は無限」